世界大百科事典(旧版)内のギョルデス結びの言及
【イスラム美術】より
…素材は毛が大部分であるが,経糸に綿や絹を用いたりもする。パイル系の結び方は〈トルコ結び(ギョルデス結び)〉と〈ペルシア結び(セーナ結び)〉の2種に大別され,トルコ結びはトルコ系の人々,ペルシア結びはイラン系の人々の間で使われた。伝世品の大部分は16世紀以降のものであるが,古い遺物としてアナトリア(トルコ)のコニヤのモスクから13世紀のセルジューク朝のものが発見されている。…
【絨毯】より
…絨毯を織るとき用いる道具には,経糸に結んだパイル糸を切るナイフ,よこ糸とパイル糸を打ち込んで締めるくし,パイル糸の先を切りそろえるはさみなどがある。
[パイル糸の結び方,文様]
パイル糸の代表的な結び方としてペルシア結び(セーナ結びSehna knot)とトルコ結び(ギョルデス結びGhiordes knot)があげられる。ペルシア結びは主としてイラン内のイラン系の人々およびイラン以東で使われ,トルコ結びはトルコ,カフカス(コーカサス)地方のほかに,イランではタブリーズ,ハマダーンやトルコ系遊牧民の住む地域で使われている。…
※「ギョルデス結び」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」