世界大百科事典(旧版)内のギリフェルジンク,A.F.の言及
【口承文芸】より
…近代になって,主としてロマン主義の思潮の中で民族の過去を再評価する立場から,口承文芸の採録が行われるようになった。ロシアでは18世紀後半にキルシャ・ダニーロフの民謡集が編纂され(出版は1804),1850‐60年代にはアファナーシエフの昔話集と伝説集が相次いで刊行され,さらに60年代から70年代にかけてブイリーナと呼ばれる口承叙事詩がルイブニコフとギリフェルジンクによって採録,刊行された。南スラブではセルビアのブク・カラジッチがトルコ支配下の故郷の各地を歩きまわって集めた叙事詩を1810年代以降ライプチヒやウィーンで次々と出版して,ゲーテをはじめヨーロッパ各国の作家や学者たちの注目を集めた。…
※「ギリフェルジンク,A.F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」