クチクラ蒸散(読み)くちくらじょうさん

世界大百科事典(旧版)内のクチクラ蒸散の言及

【蒸散】より

…気孔からの蒸散を気孔蒸散と呼び,葉からの蒸散のほとんどは気孔蒸散により行われ,夜間でもわずかではあるが気孔蒸散が行われる。葉の表面をとりまくクチクラからの蒸散をクチクラ蒸散と呼ぶが,気孔蒸散に比べてきわめて小さい。蒸散の旺盛な植物の葉では,葉温は気温よりも4~5度も低く,また高さ13mのポプラで,1日に最大130lもの水が蒸散で大気中に失われるなど,大きな蒸散量を示す植物もある。…

【水分平衡】より

… 陰生植物は一般に陽生植物に比べ根の発達が悪く,乾燥条件に置かれた場合,萎しやすい。温帯で寒期または乾燥期のある地域に生育する植物では,このような季節には落葉によって蒸散面が縮小されたり,常緑ではあるが表皮のクチクラの発達によりクチクラ蒸散が抑制される。さらに,砂漠など長い乾燥期のある地域の植物は,厚い蠟質の外皮をもつとともに,多肉化して体積に対する表面積の比を小さくしている。…

※「クチクラ蒸散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む