《クピドとプシュケ》(読み)くぴどとぷしゅけ

世界大百科事典(旧版)内の《クピドとプシュケ》の言及

【黄金のろば】より

…全11巻から成り,魔女によってロバに変えられた主人公ルキウスが,さまざまの人の手に渡りながら放浪をつづけ,その間,気づかれることなく人間世界の裏面を観察し,最後には女神イシスの秘教の信仰によって人間に戻ることができるまでを描く。途中《クピドとプシュケ》の物語が挿入されているが,これは神話の研究上貴重なものとなっている。動物の姿で人間社会を見るという形式としては,夏目漱石の《吾輩は猫である》の源流に当たるといえるが,同じ2世紀のギリシアのルキアノスにも《ルキオスかろばか》と題する作品があり,2人の著作の手本となったさらに古い作品が存在したと考えられ,それはパトラスの人ルキオスLoukiosによってギリシア語で書かれたと伝えられる《ろば物語》であったとみなされる。…

※「《クピドとプシュケ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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