クラボッコ(読み)くらぼっこ

世界大百科事典(旧版)内のクラボッコの言及

【座敷童子】より

…この呼称は,旧家の座敷に出没し童子の姿をしている,と考えられていることに由来するもので,ザシキボッコ,ヘヤボッコというところもある。納屋や土蔵に出没するクラワラシ,クラボッコも同系統の神霊である。この神霊の特徴として,オカッパ頭の幼い子どもである,顔や髪が赤い,旧家の主として奥座敷に住む,ザシキワラシが住むと思われている部屋に泊まった者に枕返しなどのいたずらをする,等々を挙げることができるが,もっとも本質的な特徴は,この神霊が家の盛衰を支配する,ということにある。…

【福神信仰】より

…昔話や伝説中の河童や,水の世界から来る霊童も,家に富をもたらす存在として広く知られている。また,クダギツネとかイヅナといったつきものや,東北地方の座敷童子(ざしきわらし)とかクラボッコなど家につく童形の存在にも,富をもたらす性格が付与されていた。これらの家につく霊的存在は,まつられることによって,福分をもたらし,まつらない者には災厄をもたらしたり,福分を失わせる。…

※「クラボッコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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