クレポン(読み)くれぽん

世界大百科事典(旧版)内のクレポンの言及

【口紅】より

…ヨーロッパでは16世紀ころになるとコチニールカイガラムシからとった赤色染料にアラビアゴムと卵白とイチジクの汁を混ぜたものを口紅として使うようになった。さらに19世紀になると,木や象牙の柄の先に絹のクレープや木綿のガーゼを丸め,ベニバナの紅色素(カーサミン)を染めつけたものを〈クレポン〉とよんで商品化するようになり,これをアルコールで湿らせて唇や頰を彩った。 日本にベニバナが紹介されたのは7世紀に入ってからで《和名抄》に〈粉 和名閉〉とあり,粉をベニで染めたもので,頰紅として使っていた。…

※「クレポン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」