世界大百科事典(旧版)内のクロンダイク地方の言及
【ゴールドラッシュ】より
… 他方,アラスカでは,1880年代に金が発見され,19世紀末から20世紀初めにかけてノーム,フェアバンクスを中心にゴールドラッシュが起こり,アラスカ発展の基礎となったが,カナダとの境界を定めた1903年の条約締結も金鉱地帯の所有をめぐる対立の結果といえる。カナダではアラスカに接するユーコン・テリトリーのクロンダイク地方のゴールドラッシュ(1896)以前に,1857‐58年にかけてブリティッシュ・コロンビアのフレーザー川流域でゴールドラッシュが始まっており,カナダの西辺の地域を台頭させる原因となった。【渡辺 真治】
[ブラジル]
1693年ミナス地方で金が発見されると,植民地各地とポルトガルから多くの人が殺到し,ポルトガル王室は沿岸部の荒廃を憂慮し,移動を制限しようとした。…
【ドーソン】より
…町名は,G.M.ドーソンというカナダの地質学者が1887年にユーコン川を探検したことによってつけられた。96年にクロンダイク地方で金鉱が発見されてゴールドラッシュが始まり,98年には人口2万5000人にも達したが,1905年にラッシュは終わり,以後人口も減少した。現在,金,銀,鉛などの鉱石の集散が行われる。…
※「クロンダイク地方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」