世界大百科事典(旧版)内のクーパー,K.H.の言及
【エアロビクス】より
…いずれも運動生理学の専門用語。 エアロビクスを有名にしたのはアメリカのクーパーKenneth H.Cooperで,1968年に同名の本を出版,これが世界二十数ヵ国で翻訳され1700万部を超えるベストセラーとなった。その著作の中で,どんな運動を,どのくらいの強さで,何分行ったら健康になるかを理論化し,肺疾患,心臓疾患,高血圧症,糖尿病,肥満,腰痛,胃・十二指腸潰瘍,静脈瘤といった現代病とエアロビクスの関係を明確にした。…
【ジョギング】より
…従来,陸上競技をはじめスポーツの準備運動の中で,軽く体を揺さぶったりゆっくり走ったりするジョグが行われていたが,1960年代になって欧米各国で一般化し,その走法用語として広く使われるようになった。とくにアメリカのK.H.クーパーが68年に《エアロビクス》を発刊し,ジョギングが運動生理学の立場から健康,体力の維持向上に望ましいとの判断を示したことによってますます普及した(エアロビクス)。同じ効果をもたらす水泳やサイクリングと違って,特別な技術を要求されない基本的動作(走る)のためだれもが容易に行えるので参加人口が増え,日本では愛好者506万人(週1回以上実施,1996)と推定されている。…
※「クーパー,K.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」