世界大百科事典(旧版)内のグイド・ダ・サビノの言及
【デルフト陶器】より
…イギリスではこれらのスズ釉陶器を模したものをイングリッシュ・デルフト陶器と呼んでいる。 もともとフランドル地方におけるスズ釉陶器の誕生は16世紀の初めカステル・デュランテ窯の陶工グイド・ダ・サビノ(のちにグイド・アンドリエスと改名)をはじめ,イタリアの陶工たちが自由都市アントワープやブリュージュに移住し,そこでマヨリカ陶器を焼成したのに始まる。その後ハプスブルク王家の新教徒弾圧と戦乱を逃れて1564年以降多くの陶工たちは北部のホラントやフリースラントに移住し,デルフト,アムステルダム,ロッテルダム,ミッデルブルフ,ハールレムなどに窯を築いてマヨリカ風の美しい色絵のスズ釉陶器を焼いた。…
※「グイド・ダ・サビノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」