グリフィス,F.(読み)ぐりふぃす

世界大百科事典(旧版)内のグリフィス,F.の言及

【形質転換】より

…肺炎球菌Streptococcus pneumoniaeにおいて,死んだ病原性菌と生きている非病原性菌を混ぜてネズミに注射するとネズミが死に,しかもそのネズミから得られる菌は病原性であることが1928年グリフィスF.Griffithによって発見された(図1)。この現象は病原性形質が死菌から生菌に移行することによる生菌の遺伝形質の転換を意味するところから,形質転換と呼ばれるようになった。…

【肺炎双球菌】より

…肺炎双球菌は,1881年にL.パスツールによってヒトの唾液から発見され,ヒトの肺炎との関係は,86年にフレンケルAlbert Fränkelの広範な研究によって確定された。また1928年にはF.グリフィスによって,形質転換が最初にこの菌で発見され,O.T.エーブリーによって,この形質転換がDNAによることが44年に見いだされ,遺伝学の以後の発展の契機となった菌としても有名である。【川口 啓明】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」