グルントシューレ(読み)ぐるんとしゅーれ

世界大百科事典(旧版)内のグルントシューレの言及

【ギムナジウム】より

…これによってギムナジウムは一般のラテン語学校と区別され,特権的な地位を占めるようになり,さらに19世紀を通じて古典的教養を中心とした人文主義的色彩の強いエリート養成の中等教育機関として整備されていった。第2次大戦後,単線型の統一的学校制度を採用した東ドイツとは対照的に,西ドイツにおいては,ワイマール時代以来の教育制度,すなわち共通の初等学校としてのグルントシューレGrundschule(4年)につづく中等教育機関としては,ハウプトシューレHauptschule(5年),レアルシューレRealschule(6年),ギムナジウム(9年)という3分岐の複線型制度を踏襲した。1960年代以降,これら3類型を統合するゲザムトシューレGesamtschule(イギリスのコンプリヘンシブ・スクールをモデルにした総合制中等学校)も実験的に試行され,一部実施されてきているが,なお上記の伝統的制度が大勢を占めている。…

【フォルクスシューレ】より

… 19世紀の前半から中葉にかけてのフォルクスシューレは,民衆層のための初等義務教育機関として,大学教育に接続するエリート中等教育機関であるギムナジウムGymnasiumとはまったく別系統のものとして制度的に発展していった。20世紀に入り,いわゆる統一学校運動の成果として,第1次世界大戦後のワイマール共和国において,ドイツ教育史上はじめてすべての国民に共通の初等教育機関として4年制の基礎学校(グルントシューレGrundschule)が設定されたが,その修了後ギムナジウム等の中等教育機関に進学する者を除いた残り4年間の普通義務教育のための学校に対して,基礎学校段階をも含めてフォルクスシューレの名称が一般に用いられた。フォルクスシューレ卒業後は直ちに職業生活に入る者が多く,したがって上級の4年間は依然として民衆層のための学校という基本的性格を保持していた。…

※「グルントシューレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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