世界大百科事典(旧版)内のグレビチ,A.Ya.の言及
【歴史学】より
…ところが,1960年代後半を境として,社会経済史的接近方法が偏重されていた従来の分析視点から,社会の構造的・総体的把握のために精神史・文化史的接近方法を特別に重視する分析視点への移行という新しい傾向がマルクス主義史学において発生し,西欧や日本の学界にも大きな影響を及ぼしはじめている。アナール学派やその他の〈新しい歴史学〉の台頭を意識したこの新しい潮流の旗手は,ソ連中世史家のグレビチA.Ya.Gurevichである。彼の《中世文化の諸カテゴリー》(1972)は西欧史学に大きな反響を呼び起こした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」