世界大百科事典(旧版)内のグンケル,J.F.H.の言及
【詩篇】より
…その前段階に,《ダビデ集》《コラ集》《アサフ集》などの小歌集が存在し,それらが編集されて現在の形をとった。文学類型上は,古代イスラエルの背景をなす古代オリエントの宗教詩とも関連するが,ドイツの旧約学者グンケルは主要類型として,〈賛歌〉〈民族の嘆きの歌〉〈王の詩篇〉〈個人の嘆きの歌〉〈個人の感謝の歌〉を挙げ,そのほかに〈巡礼歌〉〈戦勝歌〉などの小類型を挙げた。《詩篇》の基本にあるのは,人間の苦悩の描写と訴えであり,それに対する神の救助の行為の報告と救助を行う恵みの神の描写が〈ほめたたえ〉となる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」