《けだもの組合》(読み)けだものくみあい

世界大百科事典(旧版)内の《けだもの組合》の言及

【マルクス兄弟】より

…ニューヨークに生まれ育ち,母のもとでチコはピアノ,ハーポはハープ,グルーチョはボーイ・ソプラノを習得し,ミュージカル・チームとしてボードビルの世界に入り(まもなくガモは第1次世界大戦に応召して4人チームとなる),長い下積みの時代を送ったのち,1924年にブロードウェーにデビューし,ミュージカルでかつてない笑いのスタイルと各自独特の個性をつくりあげて評判を定着させた。そしてパラマウントへ招かれ,好評だった舞台の映画化《ココナッツ》(1929)と《けだもの組合》(1930)からレオ・マッケリー監督による傑作《我輩はカモである》(1933)まで5本の映画をつくり(これを最後にゼッポはマネージャーに転向し,チームは3人となる),その後は,アービング・タルバーグに招かれておもにMGMで《オペラは踊る》(1935)から《ラブ・ハッピー》(1949)まで8本,合計13本に出演した。 マルクス兄弟は虚構による真実らしさや常識的な論理を否定したコメディアンであり,そのギャグの本質は常識をくつがえした〈ナンセンス〉にあるといわれ,また,その〈不条理な〉スラプスティック喜劇は超現実的ともいえるアナーキーな特質によってスクリーンに生気をみなぎらせると評された。…

※「《けだもの組合》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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