世界大百科事典(旧版)内のケレルの言及
【建築家】より
…古代ギリシアの建築書はすべて失われてしまっているが,それらの内容の大要は,前1世紀のローマの建築家ウィトルウィウスが前30年ころに書いた10巻の建築書によって,今日まで伝えられている。暴君ネロに仕えた3人の建築家,セウェルスSeverus,ケレルCeler,ラビリウスRabiriusは,自在かつ独創的なアイデアで知られ,トラヤヌス帝とハドリアヌス帝に仕えたダマスクスのアポロドロスは,おそらくローマ帝国時代最大の建築家であった。ハドリアヌス帝は,みずからもすぐれた建築家であって,ローマのパンテオン,〈ウェヌスとローマの神殿〉,ティボリのハドリアヌスの別荘(ビラ・アドリアーナ)などの実質上の設計者と見なされている。…
【ドムス・アウレア】より
…〈黄金の家〉の意味。建築家はセウェルスSeverusとケレルCeler。現在コロセウムの建っているあたりにあった,人造湖を中心にした田園風庭園にとりまかれた大宮殿で,その敷地は50haとも150haとも推測される。…
※「ケレル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」