世界大百科事典(旧版)内のコアヤメの言及
【アイリス】より
…(3)ビアドレス・アイリス群(外花被片にひげ状突起のないもの) (a)ルイジアナ・アイリス類Louisiana irises アメリカのミシシッピ川流域に自生するチャショウブI.fulva Ker‐Gawl.(英名copper iris)など5種とそれらの天然交雑種や多数の園芸品種があり,花色が豊富で,花はカキツバタやハナショウブに似る。(b)シベリアン・アイリス類Siberian iris ヨーロッパ原産のコアヤメI.sibirica L.,アヤメI.sanguinea Donn.やこの2種の交雑種からなり,1900年代前期までに約150品種あり,以後,著しく花形が改良され,花色も青紫色,白色などのほかに今までなかった桃色,黄色などの品種も育成され,英米で広く庭植えされている。 ほかにアメリカの太平洋岸の山麓に産する11種とその交雑種からなるカリフォルニア・アイリス類California irisや,ヨーロッパ,小アジアや中央アジアなどに産す16種とその交雑種からなるスプリア・アイリス類Spuria irisなどがある。…
【アヤメ】より
…アヤメ近似の朝鮮産のカマヤマショウブI.thunbergii Lundst.は花色が濃紫色で切花に使う。近縁のヨーロッパ産のコアヤメI.sibirica L.は小輪で花茎が葉よりも高く,分枝し3~5花をつける。中国の雲南省近辺産のイリス・クリソグラフェスI.chrysographes Dykesはアヤメに似て,仲間には約5種がある。…
※「コアヤメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」