コイタ族(読み)こいたぞく

世界大百科事典(旧版)内のコイタ族の言及

【山神】より

…山神の属性は地域によって異なっていることが多く,一律に論じがたい。大筋において分類しても,(1)山自体を神とみなす場合,(2)特定の山を支配・管掌する神を認める場合,(3)山に住む諸霊を畏怖する例などがある。(1)は自然崇拝の一環としての山岳信仰であるが,アメリカ・インディアン諸族が特異な形をした山や岩を神そのものとみなして信仰の対象としたことや,日本古来の神体山崇拝などがその例である。(2)では,インドのトダToda族が,彼らの神々がそれぞれ周辺の峰々を個別に占めているとして,それぞれ頂上に環状列石(ストーン・サークル)や石塚(ケルン)などを築く事実や,アフリカのマサイMasai族が,彼らの神ヌガイNgaiはキリマンジャロの雪をすみかにしていると信じていることなどがあげられよう。…

【氏族制度】より

…したがって,従来氏族の名でよばれてきた組織のうちでも,地縁的なつながりが上記の〈典型的〉な氏族構成の原則をゆがめている場合のほうが,むしろ多いのではないかと考えられる。 たとえば,ニューギニア南東海岸のコイタ族は,村落共同体のほかに,さらに父系の氏族iduhuに分かれているが,一つの村で数の少ない氏族が,強大な氏族の中に編入されたり,自分の氏族のいない村に移住したものが,親しい関係にあるその村の氏族員の資格を分けてもらう場合が多い。氏族員のみがその耕地に対する権利をもっているので,新来者はその村のいずれかの氏族に所属することが,土地を耕して生活する前提条件となる。…

※「コイタ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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