コスト・ベネフィット(読み)こすとべねふぃっと

世界大百科事典(旧版)内のコスト・ベネフィットの言及

【犯罪】より

…(1)は心理的不満を,(2)は学習―社会化を,(3)は統制力の弛緩を,(4)は統制の過重をそれぞれ重視した理論であるが,どの説明が有効であるかは,個々の犯罪ごとに経験的に判断されねばならない。 犯罪防止策として,これまで犯罪抑制,犯罪者の社会復帰,社会環境の改善などが重視されてきたが,近年では〈コスト・ベネフィットcost benefit〉の考えが注目されている。それは,一方で犯罪が社会にもたらす損害を計算し,他方で被害予防の諸経費,犯罪捜査,検挙,裁判,矯正などに要する費用を算定して,全体としてコストを安くし効率的に公共の安全性を維持しようとする考え方である。…

※「コスト・ベネフィット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」