世界大百科事典(旧版)内のコッツェーユス,J.の言及
【キリスト教】より
…これが会衆派教会(コングリゲーショナル・チャーチ)の基となった。ピューリタンの思想の基礎は,オランダ改革派の神学者コッツェーユスJohannes Coccejus(1603‐69)の契約神学である。これは選びと契約による共同体の成立を救済史の目標とし,この目標に向けて実践的禁欲を重視する。…
【契約】より
… 契約の思想は,神と人間との関係に人格的倫理的質を与えただけでなく,〈古い契約〉と〈新しい契約〉という歴史的視野を与え,いわゆる〈救済史Heilsgeschichte〉という世界史的展望をもつ神学思想を生み出した。古代キリスト教世界ではエイレナイオスが救済史神学を樹立し,近代においては17世紀イギリスおよびアメリカのピューリタンたちや,ヨーロッパ大陸の改革派の神学者コッツェーユスJohannes Coccejus(1603‐69)が〈契約神学〉によって契約概念を新しく展開した。コッツェーユスの神学の影響は19世紀ドイツの歴史哲学(ヘーゲル,マルクスなど)の発生の背景となったといわれる。…
※「コッツェーユス,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」