コロナ放電法(読み)ころなほうでんほう

世界大百科事典(旧版)内のコロナ放電法の言及

【電子写真】より


[工程]
 一般的な電子写真の工程は,絶縁性光導電体層上に静電荷を与える帯電,光像を照射する露光,できた静電潜像を着色微粉末で顕像化する現像,これを紙などに転写する転写,定着および絶縁性光導電体層表面の残留微粉末を除去する清掃の各工程からなる(図)。帯電工程ではコロナ放電法が広く用いられており,60~90μm程度の金属細線(例えばタングステン線)に4000~7000Vの高電圧を印加して放電させ,生成したイオンを絶縁性光導電体層に付与する。絶縁性光導電体材料としては,当初は非晶質セレンあるいは酸化亜鉛などが使用されていたが,高速化(高感度化)の要請によって,テルルなどの金属元素を含有する非晶質セレン合金,硫化カドミウム,光導電性を示す有機化合物材料,非晶質シリコンなどが使用されるようになってきている。…

※「コロナ放電法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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