世界大百科事典(旧版)内のコロロギーの言及
【地誌学】より
…C.リッターは,地表の部分を個体として取り出し,大きな部分がより小さな部分の複合体として成り立つという土地のシステムの概念をたてた。F.vonリヒトホーフェンは,この地域体系と,各地域は構成諸要素の集合体であることの二つを前提として,発生学的・因果的にとらえるコロロギーChorologieの考察様式の重要性を強調した。地域は,それを構成する自然・人文の諸要素をそれぞれ分析することによって明らかにすることもできるが,P.ビダル・ド・ラ・ブラーシュとその門弟たちは,生活様式を通して,自然と人文の統一された地域を巧みに描き出した。…
【地理学】より
…発展成長しつつある社会ほど,そこにおける人文地域は動的・可変的であり,諸地域は相互に関連しあう開放的な空間システムとして認識される。地理学は,このような地域概念に基づいて土地空間の地域分化を研究するので,地域学(コロロギーchorology)とも呼ばれる。 したがって,新カント学派の科学分類における自然科学か文化科学(あるいは精神科学,歴史科学)かといった二分法で地理学を位置づけることには無理がある。…
※「コロロギー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」