世界大百科事典(旧版)内のころ柿の言及
【カキ(柿)】より
…また染色など美術面での利用もある。 干し柿(ころ柿)の表面に生じる白粉は果糖とブドウ糖である。干し柿はさらに,巻き柿,柿ようかんの製造や料理にも用いられ,またドライパックやシロップ漬の缶詰にして輸出される。…
【干柿】より
…縄や糸につるして干すものと,竹や木の串にさして干すものがあり,前者をつるし柿,後者を串柿と呼ぶ。ころ柿はつるし柿の別名で,《雍州府志》(1684)は,干したものを転がして丸くするので〈転柿(ころがき)〉と呼ぶ,としている。干柿は,日干しによるタンニン細胞の変化で,渋みが直接舌にふれなくなり,かつ糖分濃度が高まるためきわめて甘く,そのため古くから重要な甘味食品であった。…
※「ころ柿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」