世界大百科事典(旧版)内のコンクリン,H.C.の言及
【色】より
…また,フィリピンのミンドロ島に住むハヌノオ族では,白,黒,赤,緑が基本的な色彩語彙であり,日本語と同様に2対の概念によって構成されているが,その概念は異なっている。すなわち,黒:白=暗:明,赤:緑=乾:湿である(コンクリンH.C.Conklin)。ハヌノオ語では,赤は黄色や茶色をも含んだ色であり,日本語の赤とはかなり異なったものであると考えられる。…
【認識人類学】より
…その方法上の特徴は〈内側の視点insider’s view〉と〈民俗範疇folk category〉の重視という2点に要約される。 1955年にコンクリンH.C.Conklinはミンドロ島(フィリピン)のハヌノー・マンヤン族における植物の分類体系の研究を発表し,その翌年には,グディナフW.H.GoodenoughとラウンズベリーF.G.Lounsburyがそれぞれ独立に,親族名称を,親族関係者が系譜的に配列される意味の(言語の)体系としてとらえ,その内的構造を分析する研究を発表した。この時期が認識人類学の出発点と考えられている。…
※「コンクリン,H.C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」