世界大百科事典(旧版)内のコーチャック,H.P.の言及
【カルビン回路】より
…彼らの研究は最初,単細胞緑藻を用いて行われ,その結果はその後多くの植物についてもあてはまることがわかった。1965年にはハワイのコーチャックH.P.Kortschakがサトウキビを用いて,C4ジカルボン酸回路を発見したが,この回路をもつ植物の炭酸固定経路の一部にもなっており,その場合はカルビン回路は維管束鞘(いかんそくしよう)細胞の葉緑体中にある。 反応経路を図1に示し,炭素数の変化を図2に示す。…
【C₄植物】より
…多くの植物の光合成における炭酸固定経路がカルビン回路(還元型ペントース回路)であることは1946年以来,M.カルビンらの研究によって確認された。ところが65年にコーチャックH.P.Kortschakはサトウキビでは炭酸固定がC4ジカルボン酸回路(ハッチ=スラック回路)によって行われることを明らかにし,その後,このほかにも200種ほどの草本でこの回路による炭酸固定を行うものがあることを確かめられた。C4ジカルボン酸回路によって炭酸固定を行う植物は,その初期産物がリンゴ酸,アスパラギン酸であり,これらの炭素数から,C4植物と呼ばれている。…
※「コーチャック,H.P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」