世界大百科事典(旧版)内のコート・カバドの言及
【戸棚】より
…これは本来中世期の教会で古くから祭礼用の聖具類を収納する祭器台を世俗の食器戸棚に改良したもので,現代のサイドボードの源流とみることができる。イギリスではエリザベス1世の時代からカバドとよぶ食器棚が現れ,収納用の戸棚と展示棚を組み合わせたものと,上下2段を展示用の棚としたもの(コート・カバドcourt cupboard)の二つのタイプがみられた。これらの戸棚は17世紀末から18世紀になると,生活様式の多様化に応じて,ガラスの組格子の扉を付けた食器棚,書棚,飾棚など多種多様な形式の戸棚に発展する。…
※「コート・カバド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」