世界大百科事典(旧版)内のコールズヒルの言及
【廊下】より
…住宅における廊下の活用はイギリスのルネサンス建築で復活し,連絡通路としての歩廊のほかに,ロング・ギャラリーlong galleryと呼ぶ長大な歩廊型の室が生まれ,はじめは武術の道場として用いられたが,後にはもっぱら美術品展示室として利用された(ギャラリー)。17世紀のイギリスでは,コールズヒルColeshill(1650ころ)のような完全な中廊下式の住宅が生まれ,18世紀のテラス・ハウスでは,廊下兼階段室の独立が通例のものとなり,各室の独立が確立されていたが,大陸諸国で廊下の利用による各室の独立が達成されたのは,19世紀に入ってからであった。近代建築の普及にともない,機能主義と経済主義の観点から,20世紀中期には一時期,中廊下がむだなスペースとして軽視されることもあったが,近代運動の衰退とともに再び廊下の効用が正当に評価されるようになっている。…
※「コールズヒル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」