世界大百科事典(旧版)内のゴドリエ,M.の言及
【経済人類学】より
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[史的唯物論に基づく経済人類学]
1960年代には,フランスでレビ・ストロースの構造主義の影響のもと,K.マルクスの史的唯物論からする,あるいはその再構成のための独自の経済人類学が構想されるに至った。ゴドリエMaurice Godelier(1934‐ )に代表されるもので,史的唯物論のいう下部構造を単純に生産力と生産関係といった経済的概念のみでとらえるのでなく,人類学の成果によりつつ,ときに親族構造が,ときに宗教が経済を規定するなど,経済以外の他の社会構造が下部構造をつくることもあるとする。これとともに,経済にまつわる観念的事象,フェティシズム(物神崇拝)やイデオロギーも重要な考察対象とされるに至る。…
※「ゴドリエ,M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」