世界大百科事典(旧版)内のゴーンディ語の言及
【ゴンド族】より
…人口は300万とも400万ともいわれている。プロト・オーストラロイドないしベッディード人種型の特徴を示し,使用言語のゴーンディ語Gōṇḍiは南インドのドラビダ語系統に属する。全体的にいえば農耕生活,父系血縁関係を軸とする政治・社会組織,地母神・村落守護神信仰,若者宿組織などの文化要素によって特徴づけられるが,その具体的内容には少なからぬ地域差がみられる。…
【ドラビダ語族】より
…まず南ドラビダ語には,南インドのタミル・ナードゥ州およびスリランカ北部のタミル語(4500万人),ケーララ州のマラヤーラム語Malayalam(2500万人),カルナータカ州のカンナダ語Kannada(3400万人)のほか,ニルギリ山中のトダ語(800人),コータ語(900人),クールグ地方のコダグ語(4万人),マンガロール周辺で話されるトゥル語Tulu(94万人)などがある。また中部ドラビダ語には,中央インドのクイ語Kui(50万人),クビ語(20万人),コラーミ語(5万人),ゴーンディ語Gondi(150万人)などが含まれるほか,ドラビダ語族中,最大の話者人口をもつテルグ語(アーンドラ・プラデーシュ州,4900万人)も含まれると考えられている。さらに北ドラビダ語として,クルク語Kurukh(114万人),マールト語(9万人),そしてはるかバルーチスターンに孤立しているブラーフーイー語Brahui(30万人)がある。…
※「ゴーンディ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」