世界大百科事典(旧版)内のサイモンズ,P.M.の言及
【過保護】より
…これは第2次世界大戦後の核家族化による母子密着,子ども数の減少,主婦の余暇時間の増加,進学率の上昇などの要因により,母の子に対する支配が強まった状況を指し,独立心の弱い,依存的で無責任な性格を作りやすい。アメリカの心理学者サイモンズP.M.Symondsは,親の子に対する態度を,支配的か服従的か,拒否的か保護的かという二つの軸によって示し,過度の支配的・保護的態度をオーバー・プロテクションover protectionとした(1939)。しかし日本での過保護は,子を支配する面と同時に,子の要求に従う服従的な面をもつ場合が多く,溺愛とも共通する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」