《サクレ・シンフォニエ》(読み)さくれしんふぉにえ

世界大百科事典(旧版)内の《サクレ・シンフォニエ》の言及

【管弦楽法】より


[歴史]
 作曲家が各声部に特定の楽器を指定して作品の音響像に責任を持つようになった時点で始まる。初期の有名な例は,ベネチア楽派のG.ガブリエリの曲集《サクレ・シンフォニエ》(1597)に収められたカンツォーナ《ピアノとフォルテのソナタ》であるが,大編成かつ多様な音色の使い分けを巧みに実現させた最初の作品は,モンテベルディのオペラ《オルフェオ》(1607)のオーケストラであろう。しかし,低音線の補強と即興的な和声充塡という通奏低音の原理に立脚していたバロック時代(1600ころ~18世紀前半)の管弦楽は,管楽器の性格的な用法を伴うことはあっても概して弦を主体としており,音色素材の多様なコントロールに必ずしも貢献しなかったことも事実である。…

※「《サクレ・シンフォニエ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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