サティヤ(読み)さてぃや

世界大百科事典(旧版)内のサティヤの言及

【解脱】より

…したがって,それを滅ぼせば輪廻的生存はやみ,〈苦〉もなくなることになる。そのためには,この世の〈苦〉の真相とその克服法についての真実(サティヤsatya,〈諦(たい)〉)の知(ビドゥヤーvidyā,〈明(みよう)〉)を得なければならないとする。その真実の知を仏教では悟り(ボーディbodhi,菩提(ぼだい),覚(かく))といい,それを得た人をブッダbuddha(仏陀,覚者)といい,悟りの境地をニルバーナnirvāṇa(涅槃(ねはん))という。…

【サティヤーグラハ】より

…〈真理(サティヤ)の把捉(アーグラハ)〉の意で,インド独立の父といわれるM.K.ガンディーの政治闘争の理念。ガンディーは,1893年南アフリカにインド人商社の顧問弁護士として赴いた(1914まで)が,同地での厳しい人種差別政策に抗して,インド人移民の基本的人権を確立する闘争を指導した。…

【真理】より

…なお,ニーチェのように〈真理とは,それなくしては特定の種類の生物(人間)が生きることができないような一種の誤謬である〉といった思いきった真理観を提出した哲学者もいる。【木田 元】
【インド】
 インドで真理・真実を表す語はさまざまであるが,その代表はタットバ,サティヤである。タットバtattvaは字義どおりには〈それであること〉を意味し,ものごとの本質というニュアンスをもち,サーンキヤ学派では〈原理〉と訳しうるような用い方をする。…

※「サティヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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