世界大百科事典(旧版)内のサバ語の言及
【アラビア語】より
…さらにイスラム世界の宗教的共通語として,ペルシア語,トルコ語,ウルドゥー語,マレー(=インドネシア)語,ソマリ語,スワヒリ語等の語彙に大きな影響を与えており,西欧諸語にも多くの語をもたらしたが,その中には,アルカリ,アルコールなどの科学技術用語や,コーヒー,シロップ,サファリ,シャーベット,ソファ,マスクなど日本語に入った語もある。
[歴史]
南アラビア語は,インド洋に臨むアラビア半島南岸で前1千年紀に豊かな都市国家を築いた古代南アラビア人の言語の総称で,北西セム系の独特の子音文字で刻まれた数千の碑文によって知られ,ミナ語とサバ語がその代表で,前9~後6世紀のものとされる。碑文の内容が定型的であるため言語の全容を知るには不十分であるが,比較セム語学上重要な資料である。…
※「サバ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」