世界大百科事典(旧版)内のサポの言及
【髪】より
…同じころタキトゥスは,ゲルマン人に共通な特徴として鋭く碧い目と燃ゆるごとき金髪をあげている(《ゲルマニア》)。だがゲルマン人の金髪はその多くが生来のものではなく,羊の脂とブナの木の灰を混ぜたサポという軟膏やその他の染料で染めた結果である。古代ゲルマン人も金髪を尊んだあかしだが,古代ローマの貴婦人たちもさまざまの染料を用いて金髪を競い合った。…
【毛染】より
…古代エジプトでは黒い牡牛などの血を使った白髪染や,鬘(かつら)を染めることも行われていた。古代ギリシア・ローマではブロンドの髪が好まれ,羊の脂とブナの木の灰を混ぜた〈サポ〉をすり込み,洗い落としたあと,太陽にさらして金髪になるのを待ったという。黒や褐色に染めるためには,古くからヘンナの葉,カミツレの花,クルミの殻,ビンロウジュの実などが用いられていた。…
※「サポ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」