世界大百科事典(旧版)内のサロン文学の言及
【サロン】より
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[客間としてのサロン]
フランスの近世住宅の中心をなす客間をいう。オテル形式の住宅では前庭(中庭)に設けられた入口を入り,前室を経て到達する。ほとんどの場合サロンは庭園に面しており,庭園に向かって張り出している場合も多い。家具調度も接客用に吟味されたものが用いられ,部屋の形は四角だけでなく,円形,多角形,楕円形などをなす場合がある。近世の住宅が居ごこちのよさを追求したところに生じた形式ということができ,中世住宅の大きな広間と現代住宅の応接間の中間の形式であり,時代的にも両者の中間期の産物である。…
※「サロン文学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」