世界大百科事典(旧版)内のサンコンメシの言及
【開聞岳】より
…開聞神社の祭神に関しては諸説あるが,《三国名勝図会》に和多津美神あるいは豊玉彦命,塩土老翁(しおつちのおじ),豊玉姫をまつり,本宮中尊女体は豊玉彦妻神をまつると伝えているように,開聞岳は海の神をまつる山として信仰されてきた。南島琉球から帰る者が船中で開聞岳を見た時は必ず酒を飲み開聞神をまつったと同書にあるほか,漁師が初めて漁に出た時に開聞岳の沖合にくるとサンコンメシといって,しゃもじとしゃくしを持って船の中をまわる儀礼を行った地域もある。また開聞神社の社殿をまわって豊漁を祈る所もあった。…
※「サンコンメシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」