世界大百科事典(旧版)内のサンマ棒受網の言及
【漁具】より
… 敷網類(敷網漁業)はあらかじめふろしきのような網を水中に沈めておき,餌・集魚灯などで網の上に魚群を誘導し,これをすくいとるもので,小さな四つ手網から各種棒受網,四艘(しそう)張網,八手(はちだ)網など大きいものまである。大きな敷網類はいずれもイワシ,アジ,サバなど群れをなして行動する魚種を対象とするが,現在,この漁具を使う漁業で最も重要なのはサンマ棒受網(棒受網漁業)である。 かぶせ網類は敷網類と反対に,上方から網を魚に覆いかぶせるもので投網などがこれにあたる。…
【棒受網漁業】より
…網の1辺を固定しておき,他の辺だけをあげるというアイデアは,古くからヨーロッパにもアジアにもみられるが,これらは海岸で固定した位置で行うものであり,棒受網のように機動性に富んだ漁法は日本独自のものである。この漁法が,なかなかよい漁法のなかったサンマに最も適したため,サンマ棒受網が最も成功し,現在も重要な漁法の一つとなっている。 サンマは古くはあまり漁獲されず,近世になって漁獲されるようになった。…
※「サンマ棒受網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」