世界大百科事典(旧版)内のシェーニッツ,H.の言及
【経営学】より
… こうした論争を通じて,(1)理論学派,(2)技術論学派,(3)規範論学派がそれぞれその時々の経営経済学の主流を形成してきた動きこそ,1920年代の産業合理化期,30~40年代のナチス期,第2次大戦後の西ドイツの〈経済の奇跡〉といわれる時期,70年代のオイル・ショック,公害,エコロジー運動の時期にあっても,企業の在り方をめぐりつねに問われてきた問題点であった。(1)理論学派はM.R.ワイヤーマン,H.シェーニッツ,W.リーガー,E.グーテンベルク,H.アルバハらにその系譜をみるが,彼らに共通の主張は,経営経済学が資本主義的企業の本質とその因果法則の解明に主眼をおき,現実の企業との間に一定の距離を保ちながら,理論科学であることに力点をおいたことである。(2)技術論学派は簿記,会計学にたけた初期の研究者,さらにE.シュマーレンバハ,F.ライトナー,K.メレロビッツ,E.ハイネンらにその流れを求めることができるが,この学派は経営経済学が経営者に企業の健全性,存続のための処方箋を示すことにあるとシュマーレンバハが指摘したように,実践的・応用的側面を強調するものであった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」