世界大百科事典(旧版)内のシギの祭の言及
【仮装】より
…アフリカでは祖先崇拝が発達しているが,ドゴン族(マリ),ジュクン族,ヨルバ族(いずれもナイジェリア)では仮装を伴った祖霊の祭りが行われる。ドゴン族では,60年に1度,現世の創始者となった祖霊を祭る大行事(シギの祭)が行われ,このとき長い仮面をつけ仮装した人間がその祖霊として登場する。また死者が出た場合も,やはり冥界にいる祖霊が,それを示す独特の仮面と仮装で死者を訪れ,葬儀の一部を執行する。…
【ドゴン族】より
…乾季に入ると,ドゴンの祭りの季節が訪れる。祭りにはドゴン全体の先祖をたたえる祭り,クラン(氏族)のトーテムをまつる祭り,男子結社による仮面の祭りなどがあるが,なかでも最大のものが,60年に1度繰り広げられるシギの祭りである。この祭りはドゴンの神話に由来しており,祖先の霊力を宿す蛇の形に似せたイミナ・ナという大仮面が彫りあげられ,聖なる場所の洞窟に安置される。…
※「シギの祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」