《シシフォスの労働》(読み)ししふぉすのろうどう

世界大百科事典(旧版)内の《シシフォスの労働》の言及

【ジェロムスキ】より

…《われらをついばむカラスたち》(1895)など初期の作品には,社会問題を中心的テーマとするなどリアリズムの影響がかなり強く残るが,その繊細な抒情性をもった文体の新しさと作品を貫く極度のペシミズムとが人々を驚かせた。ロシア化政策下のギムナジウム体験をもとにした《シシフォスの労働》(1898)で民族の悲運をテーマとして以来,社会的・民族的解放者像を描き続けたが,それは1863年の一月蜂起の戦場となったキエルツェに生まれ,独立運動の伝統が生き続ける一族のなかで育ったことと無関係ではない。モダニズムの唯美主義的傾向とロマン主義の民族解放思想を調和させた作家としてポーランド文学最高の権威とまでの評価を得た。…

※「《シシフォスの労働》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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