シネマテーク・フランセーズ(読み)しねまてーくふらんせーず

世界大百科事典(旧版)内のシネマテーク・フランセーズの言及

【映画】より

…バザンは〈すべての映画は生まれながらにして自由で平等である〉と宣言したのである。また同じころ,いわゆる名作を中心に映画を保存するフィルム・ライブラリーの〈芸術的〉精神とは正反対に,〈映画なら何でもすくいあげる〉ための〈ノアの方舟〉として,シネマテーク・フランセーズを創設したH.ラングロア(1914‐77)の運動も同じ認識から出発したものであった。バザンの下に育った批評家であり映画作家でもあるヌーベル・バーグの影響が世界的に広がるにつれ,やがて1960年代以降,〈映画の芸術性〉よりも,〈映画そのものの探究〉に,人々の関心は向かうようになる。…

【フィルム・ライブラリー】より

…映画を収集・保存し,研究・鑑賞に役立てる機関,または教育上必要な映画を保有して地域の利用に供する視聴覚ライブラリーをいう。前者の先駆はH.ラングロアを中心とするパリのシネマテーク・フランセーズ(1936発足)で,古今東西の映画を上映してヌーベル・バーグの誕生にも影響を与えた。アメリカのニューヨーク近代美術館,旧ソ連のゴス・フィルム・フォンドなども著名。…

※「シネマテーク・フランセーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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