世界大百科事典(旧版)内のシベ族の言及
【ツングース語系諸族】より
…満州族は古く中国東北部に定住し農耕に従っていたが,17世紀以降,著しく漢民族と同化した。今日では満州語を保持する民族は少数で,シボ(錫伯)族(シベ族)のような小さな集団が黒竜江省と新疆ウイグル自治区に居住するだけである。12世紀の初めに遼を滅ぼし,つづいて北宋を倒して華北を支配した女真(金)もツングース語系諸族の一つとされる。…
【満州語】より
…しかし,中国を軍事的・政治的には征服した満州族も,文化的には征服され,言語も中国語を使うようになって満州語は衰え,今日,東北部では黒竜江省の数部落くらいでしか使われなくなった。ところが,遠く清の西辺の防備のため,1764年から65年(乾隆29‐30)にかけて満州から新疆へ移住したシベ(錫伯)族(シボ族ともいう)の兵士と家族の子孫が,今日も新疆ウイグル自治区のチャプチャルシベ(察布査爾錫伯)自治県などで満州語を話している。この満州語はシベ(錫伯)語(シボ語)ともいう。…
※「シベ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」