世界大百科事典(旧版)内のシュレープファー,J.G.の言及
【降霊】より
…近代の降霊術では霊媒のほかに,補助手段として幻灯やこっくりのような器具を用いることもある。18世紀末の黄金=薔薇十字団ライプチヒ支部員シュレープファーJ.G.Schrepferが催した降霊会では,やみのなかに古代の英雄や先王の姿が現れて話をしたが,これは幻灯と腹話術を併用したペテンと判明した。近年では,T.マンの小説《マーリオと魔術師》(1930)のモデルともなった,シュレンク・ノッチング博士による,1922年以降の一連の霊媒実験が高名である。…
【薔薇十字団】より
…ゲーテもこの結社に関心を抱いたらしい形跡は,長編詩《秘密》の山上の修道院の創設者フマヌスの死の床の場で,修道院の扉に薔薇の絡んだ十字の印が刻されているところから察せられる。一方,18世紀の自称薔薇十字団の周辺には,カリオストロやサン・ジェルマン伯,シュレープファーJohann Georg Schröpfer(1733‐83)のような山師も出没して,いかさまめいた行状も目だった。 続いて19世紀末の薔薇十字運動は概して文学芸術上の象徴主義と結びついた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」