世界大百科事典(旧版)内のショメル,N.の言及
【百科事典】より
… 18世紀末以来蘭学が勃興すると,蘭学者のあいだで西欧の百科事典が注目の的となった。フランスの司祭ショメルNoel Chomelは,18世紀初頭に《Dictionnaire économique》という事典を刊行した。この百科事典は実生活に必要な知識を網羅したものとして広く用いられ,次々に英語,オランダ語,ドイツ語,スペイン語に翻訳された。…
【フランス】より
…オランダ通詞で医者の楢林鎮山(栄休)はA.パレの《外科学》をオランダ訳で入手,穿顔術,下肢切断術,血管結紮などを知り自著で広めた。1787年(天明7)にはショメル神父Noël Chomel(1633‐1712)の《百科辞典Dictionnaire universel》のオランダ語版が,オランダ商館長ティチングから楢林重兵衛に贈られた。1811年(文化8)から高橋作左衛門景保,馬場佐十郎,大槻玄沢らがこれを訳しはじめ,39年(天保10)までに主要部分を《厚生新編》69巻として刊行した。…
※「ショメル,N.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」