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シリトー,A.(読み)しりとー

世界大百科事典(旧版)内のシリトー,A.の言及

【イギリス】より

…だがジェントルマンと非ジェントルマンの間の亀裂は簡単には埋められず,〈二つの国民〉への分裂が〈二つの文化〉を生んでいることも否めない。それを最も端的に表現しているのは,イギリスの新聞界における〈高級紙〉と〈大衆紙〉のみせる際だった対照であり,また第2次大戦後に登場した労働者出身の作家――A.ウェスカー,A.シリトーなど――の取り上げる主題がつねに〈やつらthem〉と〈おれたちus〉の問題であることにもうかがうことができる。このような硬直した社会構成に対する反省は,戦後のイギリスの〈病める老大国〉化とともに,強く叫ばれるようになり,歴代の政府も教育制度の改革を通して特権的なエリート・コースの開放を企て,それなりの成果はみられるものの,〈二つの国民〉の障壁を完全に除去するまでにはいたっていない。…

【フリー・シネマ】より

…やがて彼らは長編劇映画の監督となるが,労働者階級の若者の日常に目を向けるドキュメンタリストとしての姿勢はそのままひきつがれて,演劇界における〈怒れる若者たち〉(アングリー・ヤング・メン)の世代の作家たちと結びついてイギリス映画の新しい波を形成した。リチャードソンが製作に当たり,カレル・ライスが監督したアラン・シリトーAlan Sillitoe(1928‐ )原作の《土曜の夜と日曜の朝》(1960),アラン・シリトー原作,トニー・リチャードソン製作・監督の《長距離ランナーの孤独》(1962),カレル・ライスが製作,アンダーソンが監督した《孤独の報酬》(1963)などがその代表作とみなされる。【宇田川 幸洋】。…

※「シリトー,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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