シルック王国(読み)しるっくおうこく

世界大百科事典(旧版)内のシルック王国の言及

【王】より

…これは,王が自然死を待つことなく,人為的に死を迎えなければならぬという慣習で,未開社会に数多く見られる。みずから毒を呷(あお)って死んでゆく場合もあるし(ウガンダのブニョロ王国),側近や妻が毒を盛ったり(アンコーレ王国),首を締めたり(ローデシアのロズウィ王国),小屋に食物なしで閉じ込めたり(スーダンのシルック王国)して殺す場合もある。いずれも,王が肉体的および精神的に衰えを見せ始めたり,不治と思われる病にかかったり,重傷を負ったりした場合にこのような処置がとられる。…

【シルック族】より

…また年齢階梯組織も社会の統合に大きく寄与している。【松園 万亀雄】
[シルック王国]
 シルック族は王国を形成するが,王に巨大な権力が集中している専制王国ではなく,多くの小王国に分立しつつ,それらが1人の王ニイカングNyikangの下に統一されている,いわば連邦王国である。ニイカングの地位はその息子たちによって継承されてゆくが,それは単に世襲という概念以上の意味をもつ。…

※「シルック王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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