最新 地学事典 「シワリク動物群」の解説
シワリクどうぶつぐん
シワリク動物群
Siwalik fauna
ヒマラヤ南麓に分布するシワリク層群産動物化石群の総称。特に霊長類化石を含む中新世中期~更新世前期の豊富な哺乳動物相で知られる。下位からKam-lial・Chinji・Nagri・Dhok Pathan(以上中新世),Tatrot(鮮新世),Pinjor(更新世)の各動物群に分けて議論されてきたが,岩相層序と混同されて使用されているため,J.C.Barry et al.(1982)はinterval zoneの概念を導入して“Hipparion s.l.” Interval-Zone(9.5~7.4 Ma),Selenoportax lydekkeri Interval-Zone(7.4~5.3 Ma),Hexaprotodon sivalensis Interval-Zone(5.3~2.9Ma)およびElephas planifrons Interval-Zone(2.9~1.5Ma)を定義した。重要な変化は“Hipparion s.l.” Interval-Zoneの基底とHexaprotodon sivalensis Inter-val-Zoneのなかにみられる。前者では草原生の馬(ヒッパリオン)・イノシシ・キリンなどがユーラシアから移入し,後者では近代的な馬(エクウス)やシカ類がユーラシアから移動してくるとともに,カバなどいくつかのアフリカ要素も加わる。参考文献:J.C.Barry et al.(1982) Palaeogeogr.Palaeoclimatol. Palaeoecol.,Vol.37
執筆者:高安 克己
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

