世界大百科事典(旧版)内のジマン,A.の言及
【福祉国家】より
…ドイツでは1880年代にビスマルクが創設した社会保険を含む政治体制を福祉国家Wohlfahrtsstaatと呼んでいるがこれはむしろ慈恵国家というのがふさわしい。現代的な意味で福祉国家という用語が用いられたのは,1930年代の終り,大恐慌のもとで市民の福祉を追求する民主主義政体への懸念が高まっていたとき,著名なオックスフォードの学者ジマンAlfred Zimmern(1879‐1957)がファシスト独裁の権力国家に対照させたのが始まりだといわれている。しかしこの用語を文書の中に初めて載せたのは,イギリスのヨークの大主教W.テンプルである。…
※「ジマン,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」