世界大百科事典(旧版)内のジャンスキー,K.G.の言及
【銀河電波】より
…波長が長いほどこの電波は大きく広がり強度も高くなっている。波長数十cm以上では,天空からの電波は銀河中心および円盤成分がもっとも強く,偶然のチャンスからジャンスキーK.Janskyが発見(1939)したのもこの電波である。ハロー成分の存在は,電波強度の分布がやや非等方性をもち,銀河中心の方向で強いこと,アンドロメダ銀河もハローをもつことなどから受け入れられていたが,十分に確認されているとはいえない。…
【電波天文学】より
…
[電波天文学の歴史]
宇宙からの電波が初めて見つかったのは1931年である。遠距離通信のじゃまになる自然の雑音を研究中だったジャンスキーK.G.Janskyが,いて座の方向からの電波に気づき銀河系の中心が電波を出していると解釈した。 この大発見は当時はあまりかえりみられなかったが,第2次世界大戦後,多くの国で観測が行われるようになった。…
【電波望遠鏡】より
…一般に長波長では超新星やクエーサーなどによる爆発現象,短波長では低温の星間物質や星の誕生の過程などがおもな観測対象である。
[電波望遠鏡の歴史]
1931年にK.ジャンスキーが初めて宇宙からの電波を発見したのは,水平回転が可能な大型のダイポールアンテナアレーを用いてである。これは雷からの電波の到来方向を知る目的で作ったもので,電波望遠鏡というよりは可動アンテナと呼ぶべきであろう。…
※「ジャンスキー,K.G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」