ジレンマ論(読み)じれんまろん

世界大百科事典(旧版)内のジレンマ論の言及

【社会主義】より


【新しい動向】
 1980年代に入ってからの社会主義経済の新しい動向は,理論的には〈ジレンマ〉論の登場,制度的には〈混合経済システム〉への志向,という二つの面でみられる。
[ジレンマ論]
 伝統的な社会主義の経済システムは,貨幣が〈受動的役割〉(ブルス)しか果たさず,個々の経済主体が剰余極大化のための努力を〈強制〉されることのない経済であるが,このシステムをハンガリーの経済学者コルナイKornai János(1928‐ )は,家計だけが貨幣化されていて企業セクターは貨幣化されていない,〈半ば貨幣化〉された経済ととらえている。その理由は,企業に対する〈予算制約〉が国家の〈温情主義(パターナリズム)〉により,〈ソフト〉なためである。…

※「ジレンマ論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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