世界大百科事典(旧版)内のジンジャントロプス・ボイジイの言及
【猿人】より
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[がんじょうな猿人]
1938年,R.ブルームが南アフリカのクロムドラーイで出土の化石にパラントロプス・ロブストゥスの学名を与えて以来,南および東アフリカで多数の化石が発見されてきた。東アフリカからは,1959年にL.リーキーがジンジャントロプス・ボイジイと名づけた頭骨化石が最初であるが,まもなくリーキー自身が,その学名を,アウストラロピテクス・ボイジイに変更した。現在は全体を一つの種とみなして,アウストラロピテクス・ロブストゥスの学名で呼ぶことが多くなっている。…
【旧石器時代】より
…人骨に伴う9個の石器,176点の剝片,石のハンマー,小型獣の骨,大型獣の幼獣の骨の破片も採集された。この人骨の年齢は16歳くらいと推定され,リーキーによってジンジャントロプス・ボイジイZinjanthropus boiseiと命名された。オルドバイの最下層である第I層をカリウム・アルゴン法で測定したところ,ジンジャントロプスの年代は実に175万年前であることがわかった。…
【ジンジャントロプス】より
…L.リーキーが1959年に,タンザニアのオルドバイ渓谷で発見された猿人の頭骨化石に与えた動物分類学上の属名で,東アフリカをさすアラビア語系の古称〈ジンジ〉と,ヒトを意味するギリシア語の〈アントロポス〉という語からの造語。正式の学名はジンジャントロプス・ボイジイ(種名は,リーキーの財政的援助者のボイズにちなんでいる)。しかしまもなく,リーキー自身も含めて多くの学者が,ジンジャントロプスをアウストラロピテクスと同義語と認めるようになった。…
※「ジンジャントロプス・ボイジイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」